ペン先の溝作りには特にこだわりがあるという川西さん。実用性が低いと言われるガラスペンの概念を覆し、なめらかな書き心地を実現した。毎日、炎が約2000℃まで上がるという過酷な作業環境で、細心の注意を払いながらひとつひとつ丁寧に制作している
きらきらと輝く透明感が魅力
芸術性と実用性を兼ね備えたガラスペン
20歳のころから約1 0年間、世界放浪の旅をしていたという川西洋之さん。2 1歳の時、カナダのバンクーバーでホウケイ酸ガラス細工に出会い、その美しさに魅了されます。その後も古代遺跡やさまざまな部族の村を巡るなど放浪の旅を続けてきましたが、2 0 0 6年の帰国と同時に憧れだったガラス制作を独学で開始。8年前に「川西硝子」を立ち上げました。ホウケイ酸ガラスと酸素バーナーから生み出される川西さんの硝子細工は、非常に透明度が高いのが特徴。さらに、軽量で扱いやすく、およそ3 0 0〜5 0 0文字の連続筆記が可能な実用性の高さも魅力です。