工房で鉄を熱している黒田さん。熱くした鉄を型に合わせて巻きつけたり曲げたりして形作っていく。型や作業台、道具などはすべて黒田さんの手作り
デザイン性に遊び心を加えた
毎日の生活に「あったら便利」な家具
学生時代、アルバイト先で家具やアイアンアートの技術を習った黒田啓志さん。卒業後1 0年ほどは現代アートの道に進みましたが、陶芸家とのコラボレーションで益子の陶器市に出店した際、アートと違い実際に使ってもらえる物を作る楽しさを味わった黒田さん。それからは、生活に密着した作品を作るようになりました。ある時、小ぶりの椅子を作ったところ、玄関に置くのにぴったりと評判に。以来、現代アートを生かした個性的なデザインの、生活に「あったら便利」な椅子を作り続けています。