若い頃に世界各国をめぐり、さまざまな文化に触れた清水丈雄さん。その後、日本各地をヒッチハイクでまわり、飛騨高山の地に居を構え、木工房大噴火をスタートさせた
使うほどに木の良さを実感できる
美しい木工家具を飛騨高山から発信
「木を削っていると、木材が生きていることを実感する」という木工作家の清水丈雄さん。木と真摯の向き合い、その美しさを極限まで追求したデザインは高く評価されています。近年では炎のような形のライト「ひのきの灯り『Tu b o mi 』」が能楽師・辰巳満次郎氏の能舞台を飾るなど、多方面から注目されています。一方の椅子は飛騨高山産の桐や栗材を使用。着物を着て正座をしたときの体位にヒントを得て、長時間座っていても疲れない構造に。木にやさしく包まれたような気持ちになる木工家具です。